シンガポール

JR東日本運営カフェ@シンガポール

JR東日本がシンガポールで運営している「Japan Rail Cafe」をご存知だろうか。

同施設は、同社がインバウンド戦略の一環として2016年12月、タンジョンパガーというエリアに開いたもので、毎月日本各地を特集した展示、イベントなどを開催している。

タンジョンパガーは、旧来マレー鉄道の終着駅のあったところで、現在最終駅はマレーシアに近いウッドランズという場所に後退していて、古い駅舎が残るのみだが、JR東日本がこの場所にカフェを開いたのは、歴史的な鉄道駅のあった場所として親和性が高い。

また、2017年12月からシンガポールとマレーシアの首都クアラルンプールを結ぶ高速鉄道の建設工事についての入札が始まっていて、JR東日本などの日本企業連合の今年いっぱい続く攻勢に、このカフェが陰ながら力を発揮するのか気にかかる。

2018年1月、このカフェでの特集は、TOYAMA WEST。富山県西部の6市町村の市長がシンガポールを訪れ、このカフェでトップセールスを行った。

定期的に日本縦断取材旅をする、シンガポールでの日本旅行専門フリーペーパー「GoJAPAN」を主催するGeorge Limを以前南砺市長につなぎ、南砺でお世話になったこともあり、今回シンガポールでも南砺市長とGeorgeの再会をアレンジした。

トップセールス後の会食は、制約などもあってか、各首長と現地法人を持つ日系旅行代理店がメンバーというものだったが、そこに現地系旅行代理店をたばねるGeorgeに同席してもらうことができたのは、TOYAMA WESTにとっても良いことだったのではないかと思う。

富山県出身者として今後も応援して行きたい。

チャンギ空港、バジェットターミナル跡地に第4ターミナル開業

本投稿は、FNAマガジン(2018年新春号)向けに寄稿したシンガポールについてのコラムの転載です。


 

今年10月、チャンギ国際空港のバジェットターミナルがあった跡地に第4ターミナルが開業した。

新ターミナルの特徴はチェックインから通関、手荷物検査まで自動化を推し進め、人員を20%削減することを目指した部分。乗客乗り入れ能力は年間1600万人。以前の施設では700万人程度で倍以上に増えたことになる。

以前のバジェットターミナルは、安普請で巨大なプレハブ建築といった雰囲気。チャンギ空港の持つ先進的で過ごしやすい雰囲気とは異なり、休める施設や座席が少なくごみごみしていて、エレベーターやトラベレーターがなく、通関から搭乗口まで延々と長い廊下を歩かされる異質な雰囲気を持っていた。

「バジェットターミナルにはバジェットなターミナルで使用料を安く」と言ったところなのだろうが、今回の第4ターミナルで「自動化」というコンセプトを持ってきて漸くチャンギらしさが出てきた格好だ。

思えば東南アジアにおいて何事も先進的なシンガポールではあるが、こと格安航空業においてはマレーシアでエアアジアが出現して以来、シンガポールはいつもマレーシアのあと追随する形となって来ていた。

マレーシアのクアラルンプール国際空港(KLIA)では、”Now Everyone Can Fly”というキャッチフレーズを掲げて急成長を遂げつつあったエアアジアのため、貨物ターミナルエリアにLCCTという格安航空専用ターミナルが出現。巨大なバスターミナルに来るバスが「たまたま空を飛ぶだけ」という雰囲気が漂っていた。

シンガポールのバジェットターミナルは明らかにこれに倣ったもので、急造のバジェットターミなにはLCCT同様バスやタクシーで乗り付けるしかなく、鉄道やターミナル間モノレールは通っていなかった。

2014年、KLIAは、LCCTを廃止して巨大ターミナルKLIA2をオープン。既存の1998年開業のKLIAターミナルと比較して明るいが安普請、しかし処理能力は年間4500万人(KLIAは2500万人)という巨大な内容のものが出現した。

これをみたシンガポールは同年バジェットターミナルを閉鎖。そこに第4ターミナルを開業させることを決定した。

チャンギ/クアラルンプール双方の空港とも現行の滑走路数は3つだが、クアラルンプールの方が5本まで作れるという巨大な敷地面積を持つ。国土が狭いシンガポールはその分ソフト面での強化を図るのが正しいといえるのでしょう。